『新選組!』の話。

次回で終わりの『新選組!』ですが、
ここにきてまでまだ叩いている人たちがいますね。
週刊ポスト12/17号「日本のテレビを斬る」より引用。
書いたのは映画監督 井筒和幸

今年1年打ち切りもせずによく続けていたという声もあった『新選組!』を初めて覗いてみた。
(中略)
1年間、こんなモノを誰が見てきたのか、誰も手を貸さず誰も手を止めずにかけ流しで作ってきたのか、どの役者も右向け左とスタジオでいわれ続け果てた結果なのか、ドラマなのかコントなのか。いやコントの笑いなどどこにあるのか、この番組は、やっぱり「誠に」哀れだった。もう年末だろが。普通の大河の“追い込み”だろが。シリーズが閉じられる風前の灯の前に、出演者全員がドッサリくたびれ果ててどうするんだと思った。
(後略)

この引用以外にも、演技とか脚本とかについて色々書いてますが、
今回ネタとして取り上げるのは、引用部分だけです。
全文が気になる方は、12/6発売の週刊ポスト12/17号で確認してください。
どの回をご覧になったのかは正確にはわからないですが、面白い感想ですね。
どうも、新選組の末路というのがどうなったかご存じないように思えます。
勝ち組だった新選組が、幕府についたままどんどん負け組になっていき、
少しずつ勢力を失っていく。
滅びの美学とはいいませんが、時代に翻弄されていく若者たちを描いた作品の後半で、
出演者がくたびれ果てているように見えるのは、いい演技ではないんでしょうか。
しかし、なんで全部観ないで評論できるんでしょうか?
第何回の評論とかならわかりますが。
書いた人が映画監督なので映画で例えると、2時間の映画を終わりから15分のところから、
4分ぐらいだけを観て、評論してるわけですから。作品の評論をするにはおかしいですね。


以前の週刊文春(11月ぐらい)の「清野徹のドッキリTV語録」というコラムでも、
新選組!』の否定的な評論があったのですが、この清野徹氏も2、3回しか観てないそうです。
お金を貰って雑誌に評論を載せるなら、嫌いな物ほどちゃんと観て評論した方がいいと思いますね。
このコラムも的外れな指摘が多かったですし。


新選組!」は好き嫌いが非常に分かれる大河ドラマでしたね。
ほぼ日刊イトイ新聞の『新選組!』withほぼ日テレビガイド
糸井重里さんなんか、かなり遅くにはまられたようですが、熱狂的ですし。
さあ、『新選組!』も後一回を残すのみ。最後まで堪能したいと思います