インターネットでの募金について(こども向け)

去年は地震や台風などの災害でたくさんの方が被害を受けています。
あなたがなんとか役に立ちたい思っても、
ボランティアでその場所に行くのはむずかしいですね。
まだ危険な場所もありますし、行っても迷惑になるかもしれません。
それではあなたにできることはなんでしょうか?
ちょっと考えて見ましょう。

募金

あなたのおこづかいを、少しでもいいので募金してみましょう。
募金はあちこちでやっています。
でも、募金をする前に募金先を調べてみましょう。
(くわしく調べるのはおうちの方に手伝ってもらってください。)

  • 街頭募金

募金箱をもって駅前とかに立って、歩いている人に募金を呼びかけています。
見たことがある人も多いと思いますが、信頼できるかどうかは微妙なところです。
ちゃんとした団体もありますが、詐欺のような団体もあります。
なぜなら、募金箱にお金がいくら入ったかわかりませんし、
そのお金がちゃんと被害を受けた方に届くかわかりません。
あなたは募金活動をされている人がどんな人かわからないですよね。
信用できると思ったなら、募金をしてもいいと思いますが、
そのお金が被害を受けた方に届くかどうかは、
わからないと考えておいたほうがいいと思います。

  • お店での募金

コンビニやスーパーマーケットなどに募金箱がおいてある場合があります。
買い物をしたあとのおつりを入れたりするのに便利ですね。
少ない金額でもたくさんの方が募金すると大きな金額になります。
大きなチェーン店だと、あつまったお金をお店でわかるようにしてくれるので、
ちゃんと届いたかどうかもわかります。お店なのでわりと信用できると思います。

  • 大きな団体へふりこみ

おつりとかの小銭ではなく、お年玉とかまとまったお金をふりこみます。
どこにふりこめばいいか、どのようにふりこめばいいかはおうちの方に聞いてください。
ふりこむのには手数料がかかりますので、気をつけてください。
(一部の団体へのふりこみは、手数料を無料にしていることもあります)
ふりこみのひかえが残るので、あなたがいくら募金したかがわかります。
(団体から領収書がもらえる場合もあります)
大きな団体は今までの活動がわかるので、信用はできると思います。
ただし、ふりこむにはあなたの住所・名前を書かないといけないので、
個人情報が相手の団体にわかってしまいます。

  • 小さな団体へふりこみ

大きな団体は、小回りがきかないことがありますので、
どこどこに送ってほしい、こういうことに使ってほしい時には、
そういう活動をしている小さな団体にふりこんで、送ってもらうことができます。
ただし、信頼できるかどうかはわかりにくいです。
おうちに方に確認してもらってください。
また大きな団体と同じく、個人情報が相手の団体にわかってしまいます。

リンクされている画像やURLをクリックすることによって、スポンサーから募金される方法です。
あなたのおこづかいが少なかったりして、募金できなくても、
クリックすることによって募金することができます。
これはスポンサーがそのクリック先を見てもらうことによって、
買い物をしてもらったり、スポンサーの宣伝になるので、
行っていることが多いです。
ただし、これも気をつけないといけません。
クリック先が安全なのかどうかおうちの方に確認をしてもらってください。
クリックをすることで、危険なプログラムをインストールする場合があるかもしれません。
また、ちゃんと内容を見ないでクリックしたり、
情報を入力(名前や住所、メールアドレスなど)したりすると、
商品や請求書が送られてくることがあるかもしれません。

サイトを作っている方や紹介している方に悪意がなくても、
ウイルスなどで危険なことが起こる場合があります。


おうちの方と一緒に、ちゃんと調べてから行動を起こしても遅くないです。
なっとくできるまで調べることは大事です。
そして個人情報には気をつけてください。
インターネットというのは世界中につながっています。
あなたの名前や住所、電話番号、メールアドレスなどが、
インターネット上に出てしまうと、どのようなことがおこるでしょうか。
いやがらせや中傷をされるかもしれません。
そして、その情報が後から消えたとしても、見た人がたくさんいるかもしれません。
その中の一部の人が、情報をばらまかないともかぎりません。
たいていの学校のホームページの約束事にも『プライバシーの侵害のおそれのあるもの』
(住所、電話番号、生年月日、実名、個人写真など)は公開しないものとなっています。
一度、学校のホームページをよく見てくださいね。どこかに書いてあると思います。


保護者の方へ
このエントリーはid:takanoeが書きました。
自分の娘が読んでわかるようと考えた文章です。
少なからず私の考えが入ってると思いますので、
保護者の方はうのみにせず、納得するまで調べてくださるようお願いします。
そして、こどもたちのプライバシーを守ることを考えてください。
一度ネット上に流出した情報は、消し去ることが至難の業になります。
それでは、なにかありましたらコメント等でお願いいたします。