同人による募金について。

某サークルさんのサイト*1に、冬コミで売る同人ソフトの売り上げから募金を行うって話があって、
それについてちょっと簡単に検証してみました。


まずは基本情報。

  1. 同人ゲームソフト(サウンドノベル)で300枚作成
  2. 1枚1000円で頒布
  3. CDプレス代等の経費を除いた売り上げを、NPO法人児童虐待防止協会に寄付
  4. 冬コミで残った分は通販で頒布

それでは、検証を開始します。
300枚すべて売れた場合、売り上げは300000円となります。
CDプレス代については、夏コミのカタログから、
いくつかのプレスしてくれる業者さんのサイトを確認しました。

まあ、他を使ったとしてもプレス代は150000円で計算します。
あとは、プレス代以外の経費をどこまで取るかってところですが、
それはとりあえず今はおいておきます。
この条件でどうなるかというと、

  • 300枚すべて売れた場合、150000円の寄付が可能となります。
  • 150枚売れるまでは寄付ができません。

さて、ここから疑問が出てくるのですが、
150枚売れない場合は寄付ができないとして、
150枚以上300枚未満の場合は、どの時点で寄付を行うのでしょうか。
例えば、200枚売れた時点でそれ以降50枚売れるごととか、
2月になったらそこまでの売り上げ分、以降3ヶ月ごととかになるのですが、
そのあたりを明確にしておかないと、
募金をするということが売るための方便のようになってしまいます。
また、300枚売れるまでは寄付をしないとかだと、
いつになったら寄付ができるのかわからなくなります。


寄付を確実に行うのでしたら、よくある形ですが、
売り上げの何%を寄付するとするのが無難です。
これも売れた枚数×1000円×20%(例えば)を冬コミで売れた枚数、
以降、3ヶ月ごととかに売れた枚数で行うのがよいのではないでしょうか。


さて、それではNPO法人児童虐待防止協会について、確認したいと思います。
ざっと確認させていただきましたところ、以下の引用の通り寄付金を募集されていますが、
それよりも賛助会員となって、年会費5000円を収めた方がいいのではないかと思います。

私たちの活動は会員の方々からの会費、寄付、様々な助成金などによって、支えられています。なかでも、会費は私たちの活動全体を確実に支えてくれる、なによりも心強い財源です。

賛助会員になっていただき、年4回発行の『APCA通信』をご覧下さい。また、当協会主催の研究会・研修会等にご参加いただいて、 私どもがどんな活動をしているのか、児童虐待防止のためには何が必要なのかなど、継続して関心を持っていただき、ご支援いただければ幸いです

賛助会員年会費 5000円*2


寄付金を募っています
   
また、寄付金も非常に貴重な財源となります。 活動の基盤となる財源を支えるため、
額に関わらずお気持ちをお寄せいただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

これから何作も作っていって寄付を行うのなら、一時的な大きな金額より、
継続して行くことの方が大事ではないかと思います。
金額が少ないということですとサークルさんみんなで賛助会員になれば、
継続してある程度の金額がNPO法人児童虐待防止協会に入るので、そちらがいいのではないでしょうか。
活動を理解するということが、大事ですし。
(あくまでもこれは個人的な考えです)


今回はとりあえずこんなところで。
また、なにかあれば更新します。

*1:8/26現在、そのサークルさんのサイトはコンテンツ撤去状態なので、覚えてる情報だけで書いてることをご了承ください。

*2:振込口座は抜いて引用しております。