記者会見

http://d.hatena.ne.jp/guide/20040430#p2
こちらあたりを参考してくださいな。
で、今日の読売新聞(京都版)34面に読売新聞社会部長(東京)の楢崎憲二さんの、
【「自己責任論」は悪者か】という記事があります。
ちょっと長くなりますが引用します。

〜前略〜
 複数の選択肢がある中で、一つの道を毅然と選ぶ。自己責任が発生するのはそこだ。その道が人の勧めない道ならなおさら、結果についての責任はだれにも求められない。自ら潔く引き受けるほかにないのは当然だろう。
 今回の問題でなぜ自己責任論が出てきたか、思い出してみたい。発生直後、主に家族とその周辺では、政府批判や自衛隊の撤退を求める声が相次ぎ、実に手際のよいデモや署名集めも行われた。一方で、自らの責任についての言及はほとんどなかった。
 他に責任を転嫁する前に、まず自らの責任を明らかにずるべきではないのか。つまり、責任転嫁との対比で厳しく問われたのが自己責任だった。それ以上でもそれ以下でもない。
 これを受け、家族の姿勢はその後いくぶん変化した。被害者も救出直後、国民を心配させ、迷惑をかけたとして、謝罪した。じか責任論は、その意味では当事者には一定程度理解されたと考えていいのだろう。
 気になるのは、こうした空気の変化を、日本の言論状況が「未熟」なためだとする議論が一部で強まってる点だ。いわく「政府の反対する人間の口は封じるのか」「NGO活動を押さえ込もうというのか」。被害者の責任を問う声が政府与党にも根強いことが背景にあり、自己責任論はそれを鵜呑みにしているというのだろう。
 しかし、こうした議論は、政府は悪、民間は善とする、もう一つの思い込みから出ていないだろうか。当事者さえ一部認めている自己責任を素通りし、だれも考えていない脅威を持ち出して危機感をあおる。これは、あまりフェアな態度とはいえない。
 テロにつけ込まれない、国際社会で尊敬される国をどう実現していくか。それこそ成熟した議論が求められている。

大体、自分の考えていたことは、今回引用した記事でほとんど書かれてます。
行くことを止める権利は誰にもありません。国もそうです。だから退避勧告は強制ではないのです。
だからこそ、結果についての責任を自分で取るべきなのです。
もちろん、国は国民を守る義務がありますから、拉致されたりしたら、全力を尽くして救出を行うのです。
これについては情報が公開されてないので国は何もしてないとか言ってる人たちもいますが、
国がどのような方法を取ったのかは、こういった誘拐事件ですから公開しないのはあたりまえで、
そんなのを公開すればそれを逆手に取った方法を誘拐犯は考えるでしょう。


ちょっと考えていたことですが、この誘拐犯たちというのはかなり頭がいいのでは?と思います。
あくまでも身代金目当てと考えた場合ですので、それ以外の場合は当てはまらないですが^^;
日本が認めないであろう、自衛隊撤退を要求して、その裏で身代金交渉をすれば、身代金を取りやすいでしょう。
身代金交渉が表に出ていると、国際世論に日本が叩かれて身代金を払いにくいでしょうし、
その後、誘拐事件が起きる事を考えたら日本も交渉がしにくかったでしょう。
そういう意味で、この誘拐犯たちは頭がよかったのではないかと私は思います。


http://d.hatena.ne.jp/takanoe/20040420#p2

人質になった方々がなぜ叩かれているのかというと、このようなリスク管理をしていないのが見えているのと、家族と支援者の方がまず、「政府の責任」「自衛隊のせい」等、責任を転嫁する発言をしてしまったからではないでしょうか?

だからこそ、世論は誰の責任だと言う話になっていって、人質になった方々の自己責任という話になったのではないでしょうか。

自分の書いたことからの引用ですが、結局この部分について、擁護してる人たちがあまり気にしていないのが気になります。


あ、そうそう。
彼ら3人が今回イラク入りした時には自衛隊はもう活動していたわけですから、自衛隊のせいで拘束されたってのは責任転嫁です。
ずっとイラクで活動している(日本に帰ってない)人が自衛隊が来たから拘束されたわけではなく、今回のイラク入りについては、自衛隊が活動はじめてから(しかも数ヶ月経っている)の入国なわけですから、自衛隊が入ってることを考慮していないのは問題外だと思います。
そういった状況も考慮の上、最初から自衛隊や国のせいにしなければよかったのではないでしょうか。