自主規制

コミメガ8月号を読んでいたところ、かなり消しが入っていました。
まあ、ここしばらく表現がやばくなってきたかなーと、
思っていたところでしたので、
消しの方法はともかく、いいことではないかと思います。


以前有害コミック問題のときの遠因に、
大手出版社(集英社とか小学館等)がエロい物を載せると売れるということで、
エロ系のマンガ家を青年誌とかで描かせて、
エロが一般の目に付くようになったというのがあります。
最近また、コンビニとかで目に付くようになってきたようです。


だいたいコミック(同人誌含む)の規制というのは、
ほぼ5年おきに話が出てきていたと記憶しています。
というか、自主規制→ゆるくなっていく→やばそうだから自主規制→ゆるくなっていく→
のループですねー。消しはまたどんどん薄く少なくなってましたね。
まあ、継続している部分もありますが。

  • 1990年 有害コミック問題
  • 1994年 コミックシティ中止
  • 1995年 コミックシティ逮捕事件
  • 1999年 児ポ法施行
  • 2005年 監禁事件

一応、1985年〜2000年までは書店、出版社関係にいたので、
ある程度は記憶していますし、資料を調べながら思い出しています。
ただ、どうしてもイメージで捉えている部分や記憶で書いている部分があるので、
間違いだと思われる部分は指摘してください。
とりあえず、1個ずつ説明しますねー。

1990年 有害コミック問題

もう、15年も前になるのですね。この年に生まれた子どもが中3ですか。
30代以上でないと記憶している人も少ないのではないでしょうか。


宮崎事件から始まった有害コミック問題ですが、流れとしてはこんな感じかと。
エロ系で描いていたマンガ家を大手出版社が一般青年誌で描かせる。
→エロイと売れるからもっと過激に。→宮崎事件起こる
有害コミック指定→大手出版社謝って自主回収
エロマンガ有害指定→18禁シールで対応
→置かない書店もあり規模縮小→エロ系マンガ家失職
→規制のないレディースにエロ系マンガ家流れる

自治体が色んな基準で有害コミックを指定しました。
正確に覚えていませんが、コミックの全コマ数の10%とか20%に、
裸、パンチラ等が含まれていたら指定とか。そういった感じのものでした。
この時、書店で働いていたので、有害コミック指定リスト見てました。
こういった基準なので物によっては、シリーズの2巻5巻6巻だけ指定とかありました。


で、このあたりに絡んで、高岡書店の店長とかが捕まってます。
とはいえ、実は有害コミックではなく、わいせつ図画販売目的所持。
同人誌のゾーニングができていなかったのと、無修正があった模様。
この時に同人誌印刷所とか同人作家も捕まってます。
参考:
http://artifact-jp.com/mt/archives/200311/indiescomic1991.html


続きはぼちぼち書きます。